ヒビロテ!

進化するもの、変化しないもの

16日夜の『そして音楽が始まる』(テレビ東京系)は、「ライディーン」を中心としたYMO特集でした。

eoworld掲示板でも少し書きましたが、非常に興味深い30分で。
地上波であれほど中味の濃い音楽番組を放送していたとは!
まさに灯台下暗し、ですよね。

“スモッグで皆がマスクをして歩く都市、TOKIO”という、ハイテクと伝統の入り交じった当時のイメージを逆利用したアメリカ進出の戦略であるとか。
「ライディーン」(雷電)の語源の一つに、当時流行ったロボットアニメ『勇者ライディーン』があったとか。
お馬パッパカの基本リズムは、映画『七人の侍』を意識したものであったとか。

SKETCH SHOWで今も巷を騒がす(?)細野・高橋両氏の証言に加え、初期YMOの象徴である巨大コンピュータ、タンスことモーグについての逸話を、第四のYMOメンバーともいうべきプログラマー・松武秀樹氏が語っておられたのが興味深かったです。

そりゃあまさか、ライブ会場に持ち出すなんてことを想定して、コンピュータは設計されていませんものね。
ライトと熱気で熱暴走して途中でデータが蒸発しないようにと、冷風を当てながら演奏していたなんて話を実際に聞くと、改めて時代の変遷を実感させられます。

決して人に合わせようとしない(そりゃそうです)モーグの繰り出す、キッコッコッコッカッコッコッコッという独特なYMOクリックをヘッドホンで聴きながら、人間の(笑)幸宏さんがカウントなしでドラムを叩き出していた当時の演奏方法を説明してくれたのも、妙にリアルに感じられました。

“未だにYMOの残骸を伴ってアメリカに暮らしている”、という坂本氏のメールの一言も、(妙に纏まり過ぎと言えなくもないけれど 笑)番組の効果的な終止符となっていました。


科学は確実に進化しています。
しかしそれを産み出し利用する人間は、果たして伴う進化を遂げているのでしょうか。

進化と変化は似て非なるものだし、変化してはならないものだって確かに存在する筈なのですが、現実は如何せん、理想の思惑とは正反対に動くことの方が多いような気がしてね。
4月7日の誕生記念日を前に、電車の発車毎に『鉄腕アトム』の主題歌が鳴り響く高田馬場駅のホームで、ふとそんな感慨に耽ってしまいました。

『マジンガーZ』で甲児くんが光子力研究所と連絡を取り合っていた腕時計型の通信機は、当時の子供達の憧れだったけれど、今ではもっと多くの機能を有する携帯電話が、人々の中に浸透しています。
巨大なモーグから打ち出されていた「ライディーン」が、その小さな携帯電話の着メロとして収まってしまうのが現代。

貴方はあの頃に比べて、進歩しましたか?
変化してしまいましたか?




いったい何を言ってるんだか、自分でもよく分からなくなってきたのでこの辺でやめておきます(苦笑)
またいつか。改めて。

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